[Kubernetes] 入門ノート Pod編

Kubernetes

こんにちは、aiiro(@aiiro29)です。

Kubernetesのことを調べ始めたのですが、DockerやDocker Composeだけを触っていた頃には無かった概念が多く出てきて混乱しそうなので、整理することにしました。

Kubernetesで出てくる概念や用語を大まかに把握し、開発環境を用意できるようになることを最初の目標として、Kubernetesについて学んでいきたいと思います。

というわけで、今回はKubernetesのPodについてです。

※かなりざっくりとまとめており、誤った理解をしている恐れもあるため、気になったところは公式ドキュメント等を参照してください。

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Podって何?

公式サイトによると、Podは一つ以上のコンテナのグループから構成されているものと説明されています。

Pods
Pods are the smallest deployable units of computing that you can create and manage in Kubernetes. A Pod (as in a pod of whales or pea pod) is a group of one or ...

そして、Podは下記のような性質を備えています。

  • Podを構成しているコンテナはnamespaceやvolumesを共有している。

  • Podは生成されるとユニークなID(UID)を付与され、nodeに設置される。

  • Podは一つのコンテナだけで構成することもできるが、複数のコンテナで構成することができる。

複数のコンテナをまとめたものがPodであると考えれば良さそうです。

コンテナをまとめるというのは、例えば下記のようなケースを想定すると、volumeやnetworkを共有することができて、使いやすいのかなと思います。

  • キャッシュやローカルファイルのロードを行うコンテンツ管理のコンテナとコンテンツをレスポンスとして返すWebサーバーのコンテナ
  • NginxのコンテナとPHPアプリケーションのコンテナ

ひとまずPodについてのイメージを抑えたので、次にPodの作成から削除までの操作方法を確認します。

Podの操作

今回は1つのコンテナで構成されたPodを作ってPodの操作方法を確認します。

Podの作成

Podは作成する際にオプションでYAMLファイルを指定して読み込ませることができます。

後々Podを作り直したり、設定を変更したりする際の管理が楽になるので、YAMLファイルを使用することにします。

simple-pod.yamlという名前で下記内容のファイルを作成します。

apiVersion: v1
kind: Pod
metadata:
  name: nginx
spec:
  containers:
  - name: nginx
    image: nginx:1.7.9
    ports:
    - containerPort: 80

次のコマンドでyamlファイルを読み込み、Podを生成します。


kubectl create -f 

例)


kubectl create -f simple-pod.yaml

=> pod "nginx" created

Podの動作確認

次のコマンドでPodの一覧を表示します。


kubectl get pods

=>
NAME      READY     STATUS    RESTARTS   AGE
nginx     1/1       Running   0          1m

Podのコンテナの動作確認

Nginxが期待通りに動作しているか、busyboxを使ってテストします。

まずは次のコマンドでbusyboxを実行します。


kubectl run busybox --image=busybox --restart=Never --tty -i --generator=run-pod/v1 --env "POD_IP=$(kubectl get pod nginx -o go-template='{{.status.podIP}}')"

そうすると、busyboxのコンテナが起動し、コンテナの中でコマンドを実行できるようになっていると思います。

その状態で次のコマンドを実行すると、Nginxのレスポンスが確認できます。


wget -qO- http://$POD_IP
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Welcome to nginx!</title>
<style>
    body {
        width: 35em;
        margin: 0 auto;
        font-family: Tahoma, Verdana, Arial, sans-serif;
    }
</style>
</head>
<body>
<h1>Welcome to nginx!</h1>
<p>If you see this page, the nginx web server is successfully installed and
working. Further configuration is required.</p>

<p>For online documentation and support please refer to
<a href="http://nginx.org/">nginx.org</a>.<br/>
Commercial support is available at
<a href="http://nginx.com/">nginx.com</a>.</p>

<p><em>Thank you for using nginx.</em></p>
</body>
</html>

確認が終わったら下記のコマンドでコンテナから抜けて、buxyboxのコンテナを削除します。


exit
kubectl delete pods busybox

=> pod "busybox" deleted

Podのコンテナ内でシェルを使う

Podのコンテナ内でシェルを使うには下記のようにポッド名とコンテナ名(複数コンテナが存在する場合)を指定してコマンド実行します。


kubectl exec -it Pod名 --container コンテナ名  -- /bin/sh

例)


kubectl exec -it nginx --container nginx  -- /bin/sh

Podの削除

Podの削除には、Pod生成時に使用したYAMLファイルを使用するか、Pod名を指定します。

YAMLファイルを使用してPodを削除する


kubectl delete -f simple-pod.yaml

Pod名を指定して削除する


kubectl delete pods Pod名

例)


kubectl delete pods nginx

参考

404 Page not found | Kubernetes